月めぐり®︎ ネコのお告げ〜心・からだ・人生をゆるりと整える〜

暮らし・天体観測・食養生・易・ときどき猫

易で養生~ウィルスに負けない心とカラダ作り~

f:id:neko-otsuge:20200326115700j:plain

なんだか東京都が発令をだしたりと
物騒な状況になりつつあります。
 
都心部の「満員電車」は
おそらく世界一過酷です。

(今はテレワークで乗車率が少し減りましたが)
 
感染の温床となるのは致し方ないので
外出を控えるのも予防のひとつですが
 
1週間程度ならともかく

現実的にみて長期間は
社会的、経済的にも無理が生じます。
 
政府が全面的に
一般市民に金銭的、衣食住の環境を
サポートをしてくれるのであれば別ですが
まず無理でしょう。
 
自分たちの手で
なんとかしなければならないとした時
 
買い占めなどの行き過ぎた行動よりも

「今できる最大限の感染予防対策」を
粛々と行うことが大切と感じています。
 
ただ外出しないでは
もはや感染を予防しきれないことが
明らかなのですから。
 
だとしたら
アルコール消毒、手洗い、
咳やくしゃみエチケットをしたうえで
もう自分の体を強化するしかありません(๑•̀o•́๑)۶

 


陰陽論、五行説五行思想
この2つの自然哲学思想から成る
*世界最古の系統だてられた自然哲学です。

五行説とは
この世界に存在する物は
火・水・木・金・土の5種類からなり

5つの要素が互いに影響を与え

その生滅盛衰によって
森羅万象が変化し循環する
という自然の法則です。

火・水・木・金・土には
それぞれに特徴・性質があり

相生、相克、相侮、相乗
4つの関係で成り立っています。

今回は
易、陰陽五行の観点からみた

易で養生
ウィルスに負けない心とカラダ作りについて


易(陰陽五行)
「相生、相克、相侮」の関係をもとに
お話しをしたいと思います。

五行_相克_相生_相侮_図

イラスト:五行図

<相生:生み、育てる関係>
木が燃えて火がおき
火が燃え尽きて出来る灰が土を肥やし
土(土の塊)から鉱物(金)が生まれ
鉱脈から水が湧き出て
その水は木を育てる。

このように生み育てる関係を
相生(そうせい)といます。


<相克:相手をコントロール、抑制する関係>
相生とはある意味逆の関係です。

木は土から養分を吸収する。
→土が栄養分がありすぎると腐ることを抑制)

土は土手として水の氾濫を抑え
水は火を消す
火は金を溶かすことができる
金属でできた刃物(斧・はさみ)は
樹木や枝を切り落とし大地に適度に光をもたらす。

という具合に、相手が行き過ぎることで
起こりうる何を抑えたり
コントロールする関係のことを
相克(そうこく)といいます。


<相侮:相克の逆転した関係>
何かしらの原因で
勢いが強すぎたり、弱すぎることで
本来の相克の関係が逆転してしまう現象です。

木を例にとると

木が強すぎて刃物が折れてしまったり
(金が被害を受ける)

もし刃物(金)が弱かったり
手入れをしていなくてボロボロだと
樹木や枝を切り落とることが出来ません
(刃物=金自体が壊れてしまう)

関係性が逆転し
自分が抑制する相手に抑制され
弱い状況になること関係が
相侮(そうぶ)です。

人や社会環境も
「自然界」に存在している以上
自然の一部なので

五行の相生、相克、相侮の関係に
私達の感情や体の働き、行動、
社会的な状況なども
当てはめてとらえることができます。

こちらを踏まえたうえで
今回大きな被害をもたらしている
コロナウィルス予防につながるお話しを。

易経 巽(風)の特徴

「火・水・木・金・土」を
易の八卦に当てはめると下図のようになります。

八卦_五行_陰陽五行_図_薬膳

五行の木」は八卦の「巽=風」にあたり
自然現象の風そのものの性質があります。

●出入りしやすい
●動いて止まらない
●移動(うごき)、変化が早い

つまり、私たちが社会における
「流行」そのものの象徴です。

今の新型コロナウィルスやインフルエンザなどの
流感(はやり病)」は

陰陽五行をベースとしている
中医学漢方では
風の邪気=風邪(ふうじゃ)」と捉えます。

イラスト:五行図を見ると
水(坎)、木(風)とは相生関係にあり
水(坎)が木(風)を生み育てる親となります。

なので、
流行病を抑えるときには
木の土台を強化するために
「水」の性質もキーポイントの1つとなります。

易経_八卦_坎_水_陰陽五行_タイトル_特徴

水(坎)の特徴はたくさんありますが
その中で特に関係してくるのが次の3つです。

●下に落ちる(水は下に向かう性質がある)
●寒(冷える)
●流れがとどまると濁る(沼や池のイメージを


心や体、病に置き換えると

●リンパの流れが滞ると腫れる
 または老廃物・不要な体液が出せず
 痰・鼻水・癌などの原因に。
●下半身の冷えやむくみ
●腎機能の低下
●免疫力の低下

などに繋がると考えられます。

水(坎)の働きがバランスを崩し上記のような
悪い状態(不調)になると

相生の関係にある木=巽(風)も弱まるので
結果「流感(感染症)」にかかりやすくなります

普段から
アレルギー疾患、呼吸器系の不調
免疫力の低下により小さな不調がある人は
今の時期は要注意なのです。

易経,八卦,漢方,薬膳,食養生,易占い,漢方上級スタイリスト,漢方ライフ

<予防その1>
新型コロナウィルスに限らず
水(坎=水)と木(風)の相生の関係を
健やかな状態にするのは

●水はけ、水の流れをよくすること
→下半身を冷やさない生活
→冷たい飲み物は控える
 (秋~春先は体温より低いものを飲むと
 物理的に過剰な冷えになります)
→軽い運動や湯船につかり
 じんわり汗をかき水分老廃物を出す
 (銭湯やスパは今は控えてご自宅で)

●水分の取りすぎ、取らなさすぎに注意
(今の季節は1日1.5Lが目安です)
 
<予防その2>
木(風)の状態が弱いと
やはり風邪(ふうじゃ)を受けやすくなります。

気持が鬱々したり、
なんとなくモヤモヤとしたり
必要以上に内向的になると
実は風邪(ふうじゃ)を受けやすくなり

インフルエンザやカゼはもちろん

アトピー性皮膚炎や
湿疹のような痒みを伴う皮膚トラブル
感情の波が激しくなったり
イライラしやすいなど
色々な不調を招きます。

木(風)の性質は「のびのび」
草木が上に斜めに横に
伸びていくように
気持も体も「のびのびとする」がキーポイントです。

●軽いストレッチなどをこまめに。
●好きな香りでリフレッシュ
ハーブティーなどを休憩時間に楽しむ。

こんな養生で木(風)を健やかに保ちましょう。
 
<予防その3>
最後に
風邪(ふうじゃ)を抑制する養生をご紹介。

①木(風)を抑制しコントロールする関係にある
 金(兌 ・乾)を意識し食事
 ただし、抑制が過剰になると反動が大きいので
 バランスに気をつける。
②先にお伝えした体の中の水(坎)の状態を
 健やかにする食事
③メンタル面では
 深呼吸を心がける。

この3つがポイントです。


金(兌 ・乾)が弱まり呼吸系が弱い人の食養生

アレルギー体質、喉が弱い方は
「金」を強化する食材をメインに使い
食養生=薬膳を予防に役立てましょう。

以下の食材を使った献立がおすすめです。
 
<豆類・穀類>
大豆、豆乳、湯葉、白胡麻
白米(玄米は控えましょう)
もち米(食べすぎは注意)

<野菜>
菜の花・うど・蕗(今が旬)
アスパラガス、山芋、やっきょ
パクチー、紫蘇(大葉)、生姜、大根(加熱)
玉ねぎ、長ネギ、にんじん、
とうもろこし(よく噛むこと)

<肉魚類>
羊肉(ジンギスカンシシカバブ)、鶏肉
鴨肉、干し鱈、かつお節、ホタテ、鱒
 
<調理>
加熱が原則です。

<その他>
●ホットケーキ・パンケーキ
(果物や生クリームは無し、蜂蜜とバターなどシンプルなもの)
 果物を添えたい時はパイナップルを
●おまんじゅう
カモミールティ
●紅茶
●甘酒
●セージのお茶(スーパーで生のセージが売られていたら即買い!)
フェンネルシード(下痢をしているときは控えめに)
●お汁粉
●飴

<メンタル(心)をサポートするアイテム>
●松の木(または松模様のアイテム)
●龍、ライオン、虎、太陽、ひまわりがモチーフの小物
●松の木や常緑樹がある公園での深呼吸
●小さな花柄
●ロマンチックな柄のスカーフや小物
●着物
●青空を眺める
●川や渓谷で過ごす
●サボテンを飾る

何気ない毎日の積み重ねが
私を健康にも幸せにも
病気にも不幸にもしています。

アルコール消毒、手洗い、
咳やくしゃみエチケットをしたうえで


ぜひ、易、陰陽五行の知恵を
健康と幸せの養生として役立て下さい。

最後までお読みいただきありがとうございます。

まだ、ブログになれていないので
つたない文章かもしれませんが
少しずつ成長してゆければと思います^^


今後ともよろしくお付き合いください。