月めぐり®︎ ネコのお告げ〜心・からだ・人生をゆるりと整える〜

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忠臣蔵と論語(孔子)から学ぶ生き方

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時代劇の冬の風物詩といえば忠臣蔵

年末時代劇スペシャル 「忠臣蔵」エンディング 1985年 - YouTube

 

堀内孝雄「憧れ遊び~年末時代劇スペシャル(忠臣蔵)主題歌」cover葉月一平 - YouTube


私が子供の頃は年末年始には
毎年放映されていました^^
(年代がバレてしまいますね・・・笑)

忠臣蔵
浅野家と吉良家の確執が生み出す悲劇
赤穂(兵庫県赤穂市)の浪人
赤穂浪士の四十七人が君主「浅野内匠頭」の
敵討ちをする物語です。

その仇討が12月14日に行われたため
師走にはいると
時代劇、講談、歌舞伎などで演じられる多くなります。

吉良上野介の嫌がらせに対し
怒りの頂点に達した浅野内匠頭
吉良上野介江戸城「松の廊下」にて
短い刀で襲い怪我を負わせます。

その当時、殿中(城内)で血を流すことは
「死罪」にあたいするため
浅野内匠頭は即日「切腹(死刑)」

赤穂浅野家の改易(取りつぶし)
城を幕府に明け渡し
君主を失った赤穂藩の武士は職場を失い
赤穂の浪人=赤穂浪士が誕生してしまうのです。

君主の無念を晴らすべく
赤穂浪士たちは水面下で
討ち入り(仇討)を計画しますが

少しでも外面的にばれてしまえば
彼らも捉えられてしまい
無念を晴らすことができなくなるので

表向きには
「仇討など興味がない」「落ちぶれた様」を見せ


仇討を遂げるために
周りから何をいわれても
貧しくてもひたすら耐え

浅野内匠頭が死んでもなお
彼への忠誠心を胸に抱き
「その好機」をひたすら耐えながら待ち続け

ついに12月14日寅の刻に家を出て
赤穂浪士は幕府の裁定に背く仇討ちを
死(処刑)を覚悟の上で決行。

義理と忠義という筋を通して吉良邸に討ち入り
吉良の首をとり
泉岳寺に吉良の首を持ち運び
浅野内匠頭の墓前に供えるのです。

赤穂浪士四十七人は後日「切腹(処刑)となります。

討ち入り前~討ち入りの場面は
ドラマや映画などで見られますが。

赤穂浪士四十七人の登場人物ごとに
忠義心、義理人情、漢気、家族愛あふれる逸話残っており
12月に講談師が寄席や講談会などで演じられています。

私も大好きな講談師:神田紅先生による
「大高源吾 両国橋の別れ」の1席を聴いてきました^^

涙が滲む一席です。


余韻に浸りながら帰りの電車の中で
論語の言葉をふと思い出しました。

吾道一以貫之(わがどういつをもってこれをつらぬく)


これは、孔子が弟子の曽子に言った言葉で
私の説く道は、一つのもので貫かれているのだ

 

「我が道」の「一」とは

 目の前の一つ一つのこと全てを
誠心誠意とりにくみ全力で生きること
それが「一」を貫くということなのだと
孔子が弟子に諭します。


忠臣蔵の「忠」、忠義の「忠」

忠という字は
「心」の上に「口」があり
その中心を一本の棒が貫いています。

忠という字の形から
口で言っている事と心で思っていること
行動が一つであり筋が通った言動のこと
裏表のない正直で誠実さも表しているのだなと

 

そして論語の「吾道一以貫之」の教えと共通してることにふと気が付きました。


ぶれない生き方

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物と情報が溢れ
あまりにも多くのものに気を取られすぎ
物事の本質を見失しないがちです。

そして、
いつのまにか人生に迷いを生じたり
行き先が分からなくなってしまったり
不安になったり、自分を見失ったり。

何かと自分軸、人生軸がゆらぎがち
言っていることと、心で思っていることと
行動とがちぐはく。

一貫していないがゆえに
心のもやもや・不安・怒りを
抱えてしまっている人を多くみかけます。

忠臣蔵は武士のお話しでもありますが

現代社会においても
ぶれない自分軸をもつために

自分らしく、強く優しくしなやかに
迷わずに生きるために

「忠の心」
口で言っている事と心で思っていることが一致してるか?
言葉や行動に筋が通っているか?
裏表のない正直で誠実さをもって行動しているのか?

人生の中で時には立ち止まり
自分を振り返ることも大切なのではないでしょうか?

 

吾道一以貫之

 

私達は「人生」という大きな道を歩んでいます。

時には寄り道をすることもありますが
人生はいちどきり
あなたが歩むその道はたった1つです。

どうぞ、あなたにとっての正しい道を
迷いから道をふみはずなさいよう

知恵と愛と情という灯で照らし
笑顔で元気に進んでください。

 

あなたらしく、迷わずに、そしてまっすぐに。