月めぐり®︎ ネコのお告げ〜心・からだ・人生をゆるりと整える〜

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ちょっぴり本格的な陰陽のお話

易占いとは~易の根源~

私たちのとても身近なこと
人生にも密接しているので
ちょっぴり専門的な知識になりますが
今日は易のお話を綴りたいと思います。

易占いの根源は太極です。

皆さんも一度はこんな太極マークを
どこかで見たことあるのではないでしょうか?

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(太極図)

太極が陰陽を生み
陰陽は四象を生み
四象から八卦が生まれます。

この八卦「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」
自然界の主な事象に照らすと
乾=天・兌=沢・離=火・震=雷・巽=風・坎=水・艮=山となり

森羅万象の意味とその変化を
六十四のストーリー=大成卦で説いているのが
易経(六十四卦)」
易占いのベースです。

陰陽は以前のブログでも
ちょっぴり紹介しているのでぜひご覧ください。

人間・人の感情を含めた
自然界に存在するもの全ての
働き、起きる物事、意味、
その変化を読むのが「易(易占い)」です。

六十四の卦だけではなく
さらに各卦を6つの爻であわらし

自然界の理や
人生の中で起こりうるシチュエーションに対する
アドバイスと警告を説明をしています。

天と地をつながり
筮竹を通して啓示を受け
64卦×6爻=384のストーリーを
現状や質問に落とし込み
それを読み解くのが人=易者です^^

太極から八卦(はっけ)へ〜陰陽を身近なものに例える〜

易、陰陽を説明する「繋辞伝」に
こんなふうに書かれています。

易に太極(たいきょく)あり。

これ両儀(りょうぎ)を生ず。
両儀四象(ししょう)を生ず。
四象八卦(はっか/はっけ)を生ず。

「易に太極あり」とは

易の根源は太極であり

極めて大きなもの
始まりであり混沌であり
天地陰陽などのまだ極性もない
はっきりした象になる前のもの。

この世の全てのものの根源と言っています。

「これ両儀を生ず」とは
両儀とは「陰」「陽」のこと。

森羅万象、世の中の全てのものが、
陰と陽のサイクル・相互対立的な存在と
関係で成り立っています。

陰陽を身近な一般的なもので例えると

女と男、月と太陽、大地と天、
静と動、
寒いと暑い、
低いと高い、緊張と緩和、

マイナスとプラス、

というように
どちらかだけでは成立せず
互いに関係し合い存在しているのです。

太極から陰陽が生じ

陰陽という相互対立的な性質を持つ
「象(しょう)=形」を生み出し

この世の全てのものが
この陰陽から成り立っています。
(象とはこの世にあわられた姿・形取られたもので
 「事象」という言葉の語源)

全ての森羅万象は、
陰陽が単独で存在するのではなく、
「陰」と「陽」という相反する象

例えば
明暗、天地、月と太陽、四季、
男女、善悪、吉凶などで存在しています。

次の表は陰陽の例です

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ごく一部の例であり
森羅万象、自然界に存在するもの
自然現象、事象、人間の体、感情、
その他全てもつ属性により陰陽に分けられています^^

季節で例えると
冬=陰、夏=陽としていますが

冬だからと言って陽がないだけではなく

天に輝く太陽は存在しており
ただ夏に比較をするとそのパワーは圧倒的に少ない。

男性は陽で女性は陰ですが
男性的な性格の女性もいれば
女性的な性格の男性もいる。

しかし、
陰だけのもの陽だけのものは存在せず

エネルギーの消長と循環をしつつ
1つのものに必ず陰の面と陽の面があるんです。

また、易では陰・陽を爻(こう)で表します。

陽の爻の記号

陽爻,八卦,陰陽01


陰の爻の記号


両儀(陰陽)から四象が生まれ

四象から八卦小成卦)が生まれ
六十四卦(大成卦)へと発展します。

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人生訓・指南書としての易

易は
吉凶や状況を観る「占い」で
その脅威的な正確さから「悪魔のなせること」と
紀元前のキリスト教には「悪者扱い」をされている
記録も残っているます。

しかし占いとしてだけではなく

易は森羅万象が生まれてから
消滅し生成するまでのストーリーを表していることから

古代から「人生訓」「経典」として珍重され
帝王学儒教の経典として
中国ではもちろん、
日本や海外の要人達も学んだ歴史があります。

近代社会では
心理学者のフロイト
若い時の細木数子さんと交流があった
安岡正篤先生もその一人。

安岡氏は
経済界・政治にも影響を与える
日本の黒幕とも言われた
経営コンサルタントであり
学者であり易者です。

この2年半
コロナ下における世の中の乱れから
生活に基盤が変化し

不安や迷いを解消したいと願い
またはより良い人生のための指南書として
易経を学ぶ方が増えています。

易、易経
占いのツールつとしても使えますが

私自身、約5千年もの間、
脈々と受け継がれてきたその教えと
広大な情報量に感動した一人です。

心で頭で
なんとなく絡まっていた何かが
すっと紐解けた時の感動はひとしおです^^


まだその感動を
ブログではお伝えできていませんが

どうすれば
何かに依存せず、できない言い訳をせず
もっと元気にもっと幸せを感じて
自分の足でより良い人生を歩めるのか。

喜びと発見に溢れる毎日を過ごし

心と体を整え健康を保ち

世間、情報、運気に揺れることなく
確かな強い心と希望と愛を持って
人生を軽い足取りで前に進めるか。

易経に詰め込まれた古代の知恵に感謝し

21年続けている漢方養生の経験成果とともに
必要な方に伝えて行けるように
これからもゆるりと頑張りたいと思います。