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易経サロン 諸行無常と陰陽〜易経No.52 艮為山の意味・メッセージ〜

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占いというと
胡散臭い、怪しい、弱い人が依存をするものと
中には嫌煙する方もいますが

易占いの原点である易経

瞑想や座禅の
無心・無欲・マインドフルネスにも共通しており

迷った時、困った時成長したい時に読む
「人生の指南書」でもあります^^

易経サロンやブログでは占いの意味だけではなく
「人生を整える」メッセージとしても
ご紹介したいと思います。

諸行無常とは=陰陽・宇宙の理(ことわり)

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏へに風の前の塵におなじ。

平家物語』第一巻「祇園精舎」より


平家の盛衰を語った『平家物語』冒頭部分です。

きっと、学生時代の国語や古典の授業などで
習ったのをなんとなく覚えている人も多いと思います。

諸行無常」「盛者必衰」とは
この世の全てのものは絶えず変化し
不変・無常なものは一切無いという意味。

故に
「生あるものは必ず死に 誰もが諸行無常の道理に逆らう事は出来無い。」
「どんなに栄え極めたとしても必ず終わりがくる」

この世の無常を説いた言葉であり
「お釈迦様」の悟り・教えでもあり

自然哲学でもある「易」の根底にある
「陰陽」もまた同じように捉えています。

この世の全てのもの森羅万象は
絶えず変化しているので衰退や消滅は 必ず生じます。

それらの変化を観察し理解し受け入れば
苦しみから遠ざかる事が出来るのです。

しかし、人は誰でも「弱い部分」を持っています。

心の揺らぎ、体調不良、
つい楽な方を選んでしまう
感情(気持ち)で判断力が鈍る
妬み、焦り、怒り、快楽、怠け、etc・・・

誰でもあることです。

だからこそ陰陽、易の世界では
人生も心も
「中庸=どちらかに傾かず平穏・平静であること」を
良しとしています。

心を平静に保ち、激情に駆られず冷静に行動するために
客観的に物事を捉えることができるよう

また人の思考が入らず
客観的な判断ができるよう

大昔の人は
瞑想や座禅で「止」と「観」の修行をし
経典を学び陰徳を積み
易経(占い)というツールを上手に活用していたのでしょう。

易経No.52  艮為山 「止まる」「静観」の教え〜瞑想の卦〜

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易経NO.艮為山(ごんいさん)の言葉
「その背に艮りてその身を獲ず。その庭に行きてその人を見ず。咎无し。」

は山の象徴で
「止まる」「不動」という意味を持っており
山は「動かないもの」=「止まって」かつ「高い」。

その山が「艮為山」は2つ重なった形をしています。

「其の背に艮まり」と言う言葉の「背」は
人間の体の部位、一番動かない場所が背中(脊柱)のこと。

人間は欲望を満たすために
手・足・眼・口などを動かし
飾り立てるものですが
背はあまり動きません。


背はあまり動かないという
人間の身体機能を心に例え

心が止まるべきところに止まっていれば
「其の背に艮まる」=私を利する心がない(私利私欲に走らない)
無闇に動き回らないことの「徳」を表しているのです。

欲のために心を乱されることなく
身の程をわきまえているので自己顕示欲もない。

止めるべき時は止まること。

むやみに動かず
無欲、無関心にして心を平静に保ち

「動かざること山の如し」であることの大切さを
「艮為山」は伝えています。

占いで艮為山を得た時は
いやいや止まる(やめる)のではなく

状況を受け止め、自分や状況を見つめ静観し
いざという時に100%の状態で動けるように
「大いなる停止」をする時。

あなたの守るべき立場、場所を固め守る
「静観」することも大切だと説いています。

これが艮為山が「瞑想の卦」と言われる所以です^^

しかし、先に述べたように
人は誰でも「脆い」「弱い心」を持ち合わせているので

古来の人や修行僧は
「背筋を伸ばし」「無心」「無欲」になり
自分を客観的に眺め「平静」を保つ
瞑想・座禅・写経などを日課としていたのでしょう。

占いでもあり人生の指南書・教訓である
易経「艮為山」の教え
その根本である「陰陽」は

瞑想や座禅の
無心・無欲・マインドフルネスにも共通しているんです^^

占いというと
胡散臭い、怪しい、弱い人が依存をするものと
思われがちですが

易占い(易経)は
良し悪しを知る占いとしてだけではなく

古代は国を守るために
そして人として成長するために

平穏に暮らすための「教え」として
活用されていた自然哲学・経典です。

占いを違った観点で受け止めて
暮らしや人生に
成長するために役立つツールとして
興味を持っていただけたら幸いです^^

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

「占い・食養生・アロマ・瞑想で
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月めぐり®︎主催 &ネコのお告げ
★ネコのお告げ@木花★
易経マスター女史
漢方セラピスト・薬膳養生指導師
英国IFPA認定アロマセラピスト
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猫・落語・旅・易を愛する占い師・易経マスター女史
木花(Konohana)

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<好きなもの・こと>
●猫、犬、モフモフ好き
●散歩、旅、神社仏閣巡り、落語好き
●海外8カ国旅行
●若い頃は海のそばで暮らしていました。
●漫画(宇宙兄弟3月のライオンくるねこ
小学生の時ガンダム、ベルばらにハマってました。
●幼少の頃から薬草・植物に親しみ
 薬膳・漢方・瞑想・英国IFPAアロマセラピーを日本と香港で学びました。
 漢方養生歴21年、漢方&アロマセラピストとして経験歴約9年
 約700人以上のカウンセリングと指導。
 全国料理コンテスト、薬膳料家として審査員。
 白檀、青森ヒバ、ブラックスプールス、ニアウリ、
 ラベンダー、ネロリ、グレープフルーツ、ユズの香りが好き。