月めぐり®︎ ネコのお告げ〜心・からだ・人生をゆるりと整える〜

暮らし・天体観測・食養生・易・ときどき猫

一陽来復「地雷復のとき」~日本人が大切にしたい暦の風習~

一陽来復,陰陽五行,易経マスター

今日、12月21日「冬至」を迎えました。

冬至の朝は
一陽来復」のお札を貰おうと
毎年お寺は多くの人でにぎわいます。

一陽来復」とは
陰が極まって陽に転じること。

「凶」が去って吉がめぐってくること
という意味もありますが

易の観点から
日本人が大切にしたい
美しく豊かな暮らし方がかくされています。


易占い「64卦」の地雷復冬至に当たります。

自然界では
秋に実ったものが熟成して地に復り(もどり)
地に埋もれていた種が
やがて芽吹くための備えを土の中で始めるころ。

地の中の雷の様を表す地雷復
陰の力が極まり極限に到したことで
陽に転換をし「一陽」が入り込むこと

地中の中で種が来る春に地上に出るために
動きだす様を示しています。

古来から昭和の初め頃まで
私達の生活には
炬燵もエアコンもなく
ダウンコートやヒートテック
フリースのような防寒具もない時代。

今のように一年中いろいろな肉や魚
野菜があるわけではなく
限られた数少ない食材や保存食などを
春まで食いつなげなければならなかった時代。

冬という季節は今の何倍、何十倍も
「厳しいもの」「辛いもの」
「実りの少ない」耐える時期でした。

陰という冬が極まる冬至
「一陽」の温かな太陽のエネルギーが
復活する瞬間。

新春をすぎる頃まで
もう少し厳しい冬の時代が続きますが

陰気が極まった冬至
人々は生まれたばかりの「一陽」に小さな希望を感じ
冬至を悦び、祝い、
春に向けて静かに準備をしていました。


昨今では
開運や金運UPなどばかり注目されがちですが

易は単なる占いのではなく

易や陰陽五行の意味を知り
日本人が大切にしたい豊かな暦の風習
冬至一陽来復
ぜひ愉しんでいただけたらと思います。

私も天から地に降り注ぐ
太陽の温かさを感じながらお昼の散歩をし
柚子の料理を食べ

2021年の春にむけて
少しづつ身の回りの整理や
準備を始めたいと思います^^

ネコのお告げ
易経マスター女史@木花