占いの種類ごとにいろいろな背景があり
発展には宗教的な政治的なことが
大きく関わっているケースがあります。
霊感占いは
不安定な社会情勢になると
一気に霊能者が増え始めますし
経済状況が悪化したり
戦争があると
新しい占いが多く生まれます。
社会の動きで大きく左右されているんですね。
今回のブログは
命術の代表でもある「占星術(星占い)」
ト術の代表でもある「易占い」
この2つの占いは紀元前から存在する
世界最古の2大占いにもかかわらず
発展の仕方が異なっています。
発展の違いについて
ちょっとした豆知識として書き留めてゆきます^^
一方は廃れ、一方は地球の1/8を占めるまで発展
占星術は
天文学をベースとし
誕生日を起点に
過去から今、今から過去の
天体と人の流れ・バイオリズムに
フォーカスした命術の占い。
易占いは
陰陽五行の自然哲学とともに
天体観測観察・天文学をとおし
星の運行と現実に起こっている
暮らしと自然界の現象をリンクさせ検証
そこから
「自然の運行と摂理」「社会現状」
「人間の営み」を長い間の観察し
「臨床」として積み上げられ
今どのような運気の流れなのか?
何がおきようとしているのか?
その上で今何をすればベストなのか?
今と未来にフォーカスしたト術の占いです。
命術(命占)とト術(ト占)については
こちらをご覧ください。
占星術と易占いの発展を大きくわけたのは●●
占星術は易と同じく
紀元前から確立されている歴史の古い占いです。
※余談※
マヤ暦占いも紀元前からありますが
それが解読されて活用されるようになったのは
1990年前後から。
2000年代にオカルトの第一人者であり
マヤ暦占いの研究者であるホゼ・アグエイアスが
日本に来日し、日本に広まりました。
話を元に戻しますね。
占星術、実は
「キリスト」の誕生とともに下火になりました。
何故なら
「汚らわしい」「悪魔のすること」として
聖書に書かれており
約18世紀ころまで
実に2000年近く長い間虐げられていたのです。
※現代でも敬虔なキリスト教信者は
禁忌としているそうです。
古代から中世において
占いをする女性は魔女扱いされ
「魔女狩り」などの悲しい歴史もありますが
わずかな人により
人の目にはつかない所で(社会裏で)
その技術は伝えられてゆきました。
虐げられても占星術を行なっていた
先人の人たちの恩恵を
今私たちが得ているわけです^^
太平洋戦争以降、現代社会になってからは
心の拠り所、趣味、運気を占うものとして
人気がでています。
一方、易占い、易の思想は
古代中国や日本の天皇家や幕府が認めた占術、経典として
政治、暮らし、祭りに根付き現代でもそれは続いています。
占星術と同様に易占いも
聖書には汚らわしい、悪魔のする術として
記されていますが
占星術とは反対に
チベット~中国全土~東南アジアから日本にいたるまで
堂々と広がり発展してゆきます。
理由はいろいろありますが
中国にしても日本にしても
国が認めた術(占い)として
政治、人の暮らし、道教(道徳の教え)に生かしていたから。
そして紀元前~18世紀において
物理的に、中国を中心としたアジア圏の人口は
中近東とヨーロッパ全土のキリスト教徒の人口よりも
圧倒的に多かったことも理由の一つでしょう。
(いまでも地球の人口の約1/7が中華系ですすし)
一方は国・政府が後押しをし
一方は宗教的・国が弾圧される。
ここに大きな発展の違いが生まれました。
日本に根付いている易の思想
ご存じない方も多いのですが
日本でも、古来から現代にいたるまで
「日本の元号」はの出展は
易占いの経典でもある「易経」が最多です。
江戸時代は政府公認の易の占いの学校まであり
毎年「冬至」の日に
年筮(翌年の1年の運気を本筮竹法で占う)を納められ
その結果を
時の老中や将軍が政治の指針としていました。
私たちが慣れ親しんでいる
暦、文化、季節の行事、人生の行事の多くが
陰陽五行の思想、易占いから来ています。
易占いは占星術より人気がない、でもその裏では・・
こんなことを書くと
易占いはさぞ発展してきたのだろうと思いきや
皆さんが感じているように
易占いって他の占いに比べると
メジャーではありません。。。
知らない方も多いです。
その理由はいくつかありますが
大きくざっくり分けて2つ
①つは易占いは吉凶がはっきり出るので
真実よりも「優しい言葉」を期待している人には
人気がありません。
これとても多いです。
凶は決して悪い結果ではないのですが
人は心で期待した「結果」を求めて
占いをする傾向にあるので
その自分の期待から外れると
「占いは当たらない」「信じない」と
拒絶するかたも多いです。
人の心は繊細なので
真実を知りたくないという気持ちは
誰しも少しはあるので致し方ないことです^^;
②つめは
易占いを習得する(理解する)には
陰陽五行の本質と性質を知り
易経を理解するまでに
長い年月がいるということ。
その易経は難しい文字も多く
日本の文字ではないものもあり
最初はまず読めない・・・
そして1語、1文に内包されている
何千、何億もの情報を
質問者の問いに落としむセンスの必要性。
天才といわれる人たちでさえ使えるまでに
数年、十年の時間を要しているので
私たちであれば「本当に使える」まで
10年単位の年月が必要とされます。
そして西洋の占いに比べると見た目も地味^^;
(対女性にたいしてはビジュアル結構大切です)
ここ数年は増えましたが
女性には人気がありませんでした(笑)
学ぶ場合
コツコツと努力や研究を重ねることができる
探求心が旺盛、勉強が好きな人には向いていますが
巷で流行っている
数か月で占えるようになる!占い師になれる!という
甘いキャッチフレーズの流行には
絶対に乗れない占術です。
なので学ぶ側としては人気なく(苦笑)
当然占える人も少ない状況
易占いを行う「易者」は
占星術やタロットに比べると少ないのです。
その反面
国内外を問わず
時代を左右する物事
国家やキーパンソンの陰には
「フィクサー」として易(易者)がおり
ひっそりと人生や国に寄り添っています。
天皇家の名づけも易からの出典もあり
大統領、首脳、政治家、大企業の裏には
フィクサーとして易者が付いている歴史は
現代でも続いています^^
今は梅花心易と易経の癒しを
講座やイベントとしてお届けしていますが
私自身は10代の頃は星占いが好きで
学生時代はホロスコープを書いたりしていました。
迫害されても苦労して
占星術を受け継いできた先人の恩恵に感謝です。
今は易占いがメインですが
占星術は天体観測をとおして愉しみつつ
森羅万象の成り立ちと法則が
陰陽五行の法則であることを体感し
40歳過ぎてから学び始めた易を
占いだけではなく
易をとおした文化、暮らしを楽しんでいます^^
占う方法を学んだり
結果の意味を知ることも楽しいですが
占いの背景や、歴史を知ると
社会の歴史やトリビア的な知識も楽しめるので
また何かの機会に
お話できたらとおもいます。
占い×瞑想×食養生で
毎日を元気でご機嫌に暮らしたいあなたに
★月めぐり®︎主催 ネコのお告げ★
・易経・易占い・梅花心易マスター女史
・英国IFPAアロマセラピスト
・オラクルカードヒーリング
・国際シンギングボウル協会認定講師
・漢方セラピスト(薬膳養生指導師・漢茶マスター)
Instagram @neko_otsuge
https://www.instagram.com/neko_otsuge/
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